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おすすめ酒レポート 日本酒

今回は焼酎とは…

No.09 2009.8.1

今回は焼酎とは・・

焼酎についてのお話

焼酎は「日本の蒸留酒」。
蒸留酒とはその名前のとおり一度お酒になったものを蒸留して造るお酒で比較的アルコール分が強く、焼酎では25度、ウイスキーでは40度のものが中心になっています。一般的にはアルコール度数の高いお酒は減少傾向にありますが、日本の焼酎人気は鰻上り、平成以降着実に増えています。それは、焼酎には他のお酒にはない優れた特性があるからです。酔い覚め爽やかで健康的なお酒。飲み方もお湯割り、水割り、お茶割り、ストレートやオンザロックなど自由自在に楽しめるので現代人のニーズにマッチしているのです。最近では海外にも輸出され日本の焼酎を楽しむ外国の方も少しずつ増えてきています。将来はショウチュウも海外で通じる日本語になるかも?
焼酎と一口にいっても日本全国で約700社近くのメーカーが製造しており、じつはものすごく多くの種類があるのです。ラベルをよく見ると「本格焼酎」「泡盛」と書いてあるのに気づく方も多いとおもいます。
焼酎はまずホワイトリカー(甲類)と本格焼酎(乙類)に分けられます。ホワイトリカーは連続式蒸留機で蒸留したもので、この方法だとほぼ完全にエチルアルコール以外の揮発成分を取り除くため、無味無臭なお酒に仕上がります。梅酒等はこれを用いるのが一般的です。これに対して本格焼酎は伝統的な単式蒸留という手法を用いているので、原料や醗酵に由来する香味成分が多く取り込まれています。なので産地、原材料、の違いから生まれる、特有の味、香り等の違いが楽しめるのです。乙類焼酎の中でも、伝統的に使用してきた原材料だけを使っているものが、本格麦焼酎などと名乗ることができるのです。一方、泡盛は沖縄で昔から造られてきた本格米焼酎の一種ですが、他の本格焼酎とは異なり、熟成方法にも独特な方法を採用しています。
最近では「昔に比べて焼酎の味わいもすっきりと軽くなった」とよく言われます。焼酎の味わいが淡麗になってきた背景には、技術的な変革もあります。昭和40年代半ばから実用化された減圧蒸留法の普及によるものだと言われます。減圧蒸留とは蒸留器の中の空気を抜いて気圧を下げて、低い温度でもろみを蒸留させる事です。気圧の低い富士山の頂上では水が80度代で沸騰するのと同じ理屈です。蒸留時の温度が低いため、もろみの雑味が出にくく、すっきりとして、やさしい風味の焼酎ができあがります。では、昔ながらの常圧蒸留がなくなったのかと言えばそんなことはありません。芋焼酎は今でもほとんど常圧蒸留のままであるのです。米や麦の場合でも常圧蒸留で造った焼酎は、濃醇で香味も個性的なために好みは分かれますが、熟成すると酒質が大きく向上するので、長期熟成酒を造るのには適しているのです。
いや〜語りだしたら止まらないので今回はこのあたりで・・・次回をお楽しみにしてて下さいね\(◎o◎)/!

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