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VOL.
01
2007.10.1

中尾醸造株式会社

安芸の小京都、竹原。

安芸の小京都ともうたわれ、古くは江戸時代より塩田で栄えたという瀬戸内海の穏やかな海に面した町、 竹原市。その名残で今でも伝統的建造物郡保存地区に指定された古い町並みが残っています。 そんな古いたたずまいの残る保存地区から少し離れた場所に誠鏡の蔵はありました。門から入っていくと倉庫の奥に蔵の建物が見えました。 (約10年前に立て替えられたそうです。)早速、その蔵を見学させていただくことに。 現在(10月上旬)は酒造りに入る準備中とのこと。最初にお米を蒸す作業をする連続蒸米機と甑をみた。 大吟醸などは今でも昔ながらの甑で約1時間お米を蒸すそうです。続いて「むろ」と呼ばれる麹を作る場所に。 こちらも円形の大きな機械があり、置くには昔ながらの麹蓋と呼ばれる道具を使って手作業で麹を作る部屋があった。 作業中は湿度が高く蒸し暑い中での作業になるとのことです。やはり、大吟醸などは今でも麹蓋を使って手間をかけて麹をつくるそうです。 「むろ」から下りてくると大きなタンクがいくつも並んだ少しひんやりとした場所に出た。ここがお酒を発酵させる仕込蔵だ。 大きなタンクが並ぶ仕込み蔵と比較すると小さく感じるタンクが並ぶ吟醸蔵がありました。 現在は瓶詰めを待つお酒が静かに眠っているそうです。次に槽と呼ばれるお酒を絞る機械がみえた。 昔は船に似た形をしていたのでこの名前がついたとか。 ただし、特別なお酒はもろみを酒袋にいれて吊るして滴り落ちてくるお酒を取るそうです。 このお酒は毎年開催される日本酒の品評会に出されるとのこと。それからお酒を貯蔵している冷蔵庫に。 お酒をタンクごと貯蔵できる冷蔵庫と瓶詰めをしたお酒を貯蔵できる冷蔵庫があり、ここでは一年を通じて低温で管理されているそうです。 最後に、蔵より車で15分ほどの場所にある精米所に行った。 現在、仕込み前で精米の真っ最中ということで大きな音を立てて機械が動いていた。 58%の精白で約24時間、40%精白だと60〜70時間をかけて精米している。 特定名称酒(吟醸酒・純米酒)を仕込むのに使うお米は全てここで精米している。 これからも地元の素材と気候風土をいかした旨口の酒造りを続けていくそうです。

蔵元情報
住所 〒725-0026
広島県竹原市中央5丁目9-14
電話 0846-22-2035
FAX 0846-22-8515
公式HP www.maboroshi.co.jp
E-mail sake@maboroshi.co.jp
代表銘柄
まぼろし赤720ml
まぼろし赤720ml

昭和20年代の皇室新年御用酒を今に再現した当蔵究極の逸品。蔵伝承のリンゴ酵母を使い、一つ一つ手作業で醸し、高いレベルで香りと味が調和したお酒。(限定商品)

まぼろし白720ml
まぼろし白720ml

蔵伝承のリンゴ酵母で醸した、高いレベルで香りと味が調和した当蔵の基礎に位置するお酒。昭和53年にまぼろし赤箱の弟分として誕生した吟醸酒。

誠鏡手造り芳醇
純米たけはら720ml

誠鏡の源に位置し創業当時からの基本に忠実に醸したお酒。日本酒の魅力を余すところなく伝える旨みのある純米酒。

誠鏡超辛口720ml
誠鏡超辛口720ml

透明感とキレが抜群の当蔵で一番の辛口酒。冷やすとキレが冴えわたり、お燗では柔らかでふくよかな顔になる。料理との相性も特に幅広い。

純米まぼろし720ml
純米まぼろし720ml

当蔵の純米酒の最高峰。古くから植え継がれてきた広島の酒米「八反錦」で醸した素朴ながら奥深い味わいの純米酒。

純米たけはら720ml
誠鏡手造り芳醇

古式醸造法により酒本来の味を追求し、米から生まれる旨さをじっくり引き出したコクのある甘口のお酒です。