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蔵元紹介
VOL.
10
2008.10.10
岩手銘醸株式会社

岩手銘醸株式会社

一足早く秋を感じたく、岩手県の酒蔵に行ってきました。

まだ秋とはいえ暑く、少しでも秋を感じたく、岩手県を訪れました。
以前紹介いただいた「岩手銘醸株式会社 玉の春 千厩営業所」を訪れました。
岩手県南部の一ノ関から車で30分ほどで到着した蔵は、町内の目抜き通りから来た路地を1本入ったところで、石塀から蔵の白壁が続く、旧家らしい趣がありました。見る人には大正ロマンを思わせる風情です。
酒蔵の景観は「千厩八景」にも選出され町内の皆様に愛されています。また平成15年に国の登録文化財として指定も受けているそうです。
この季節では、酒の仕込みをしておらず、蔵の一番静かな時期でした。たくさんあるタンクはほとんどがカラでこれから迎える酒の仕込みを静かに眠って待っているように感じました。
大正元年から創業していて、仕込み水は昔から如何なる日照りにも枯れず渾々と沸きでる「からめ井戸」と呼ばれる井戸の若水を汲み、新玉の春を寿いだことから、主力銘柄の「玉の春」が付いたそうです。
この水はドイツ硬度2(硬度1は17.85ppm)の軟水で、なんとも柔らかく爽やかな酒質のゆえんです。できた酒は8〜9割が地元で消費されるため、県外(特に中部地方)ではその名が知られないのかもしれません。しかし南部杜氏の精魂込めた柔らかく、寒冷地独特の少し甘めのに仕上がっています。
その酒質は全国新酒鑑評会の金賞を始め、数々の鑑評会で入賞しています。
試飲させていただいた特別純米「蔵」は口にふくむとやわらかく、フルーティーな香りが鼻から抜けて行きました。さすが蔵の杜氏の技術の粋を尽くした酒でした。私はこの酒には少し辛い肴が合う様に思いました。
私の住んでいる中部地方は、酒どころといえば新潟県を思い浮かべますが、同じ東北地方の岩手県にも、すばらしい酒を造っている蔵元さんも多数存在していることを実感いたしました。みなさんも地方に旅行にお出かけの際は、ぜひともその地方の酒蔵を訪れることをお勧めします。その蔵、ならびに酒に親近感が沸き、また特別な思いで酒を楽しむことができると思います。私もまた機会があればご報告申し上げます。

蔵元情報
住所 岩手県一関市千厩町千厩字北方134  本社/岩手県奥州市前沢区新町13
電話 0191-52-2150
FAX 0191-52-2569 
公式HP http://www.iwate-meijo.com/
E-mail
代表銘柄
黒五代1.8
蔵の夢720

純米吟醸「蔵の夢」
原料米の美山錦を50%磨き蔵人入魂の一品です。醸しだされた豊かな香りと米本来の甘みをごゆっくりお楽しみください。

おごじょ甕壷1.8
秘玉

純米大吟醸「奥北有秘玉」
北上山地の山々より湧く清らかな水を洗米から仕込みまでのすべてに用い、仕込みは小さなタンクで醸し、ゆっくり熟成させました。

おごじょ甕壷1.8
秘春720

大吟醸「秘春」
酒造好適米の山田錦を40%まで精白し、手造り永い時間をかけ低温でじっくりと仕込みました。 フルーティーな香りと淡麗な味は、まさに芸術品です。

おごじょ甕壷1.8

吟醸720

吟醸 「蔵」
岩手の酒造好適米の吟ぎんがを岩手吟醸2号酵母を用い南部杜氏が伝統の技で醸したお酒です。岩手の自然が育んだ熟した果実のような豊かな香りと淡麗ながら深い味わいをお楽しみください。

おごじょ甕壷1.8

特別純米1800

特別純米 「蔵」
岩手の旨い米と北上山地に湧く清らかな水で醸した純米酒です。冷やまたは人肌燗がお勧めです。

おごじょ甕壷1.8

特別本醸造1800

特別本醸造 「蔵」
高精白米を低温でじっくりと醸した軽快な飲み口ながら旨口のお酒です。お燗でお楽しみください。