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蔵元紹介
VOL.
16
2009.04.10
千代菊株式会社

千代菊株式会社

有機農法米で醸す純米酒は、千代菊の目指す「自然酒」の象徴。

咋今、新聞を開くと毎日のように「事故米」だの、「農薬混入の食品」の記事がのっているような気がします。いったい何を食べれば安心なのか、不安になってしまいます。食の基本は、まず「安心・安全」だと思います。先日、ある雑誌を見ていたら「有機食品が注目を集め、売れ行き好調」という記事がありました。その中に「有機ワイン」「有機日本酒」等もあると紹介されてました。ネットで検索してみたら、私の住む岐阜県にも「有機」のお酒を販売している蔵元が2社ありました。その内1社が案外近くあるのが分かったので、訪ねてみることにしました。私が訪ねたのは、千代菊株式会社です。
  千代菊は、岐阜県羽島市にあります。羽島市は長良川、木曽川という大河に挟まれた地域です。千代菊に向かって車を走らせると、延々と田んぼが広がってました。昔ながらの商店街に面して、千代菊の小売店舗がありました。 店舗に入ってみると、女性が二人店番をしていたので、声を掛けると気さくに説明をしてくれました。千代菊の創業は1738年、今から270年前江戸時代の中期、八代将軍吉宗や大岡越前守が活躍していた頃とのことでした。今の社長のちょうど10代前の当主が、この地が穀倉地帯である濃尾平野のほぼ中央に位置しており木曽川・長良川に挟まれていることから豊富で良質な地下水に恵まれ、冬は伊吹山からの伊吹おろしの冷風がふく寒暖の差が激しい気候と、酒造りの条件をすべて満たしていることに着目して創業したとのことでした。 店内のお酒を試飲させてもらうと、とてもソフトな口当たりのお酒が多かったのが印象的でした。その点を聞いてみると社長が居ますので聞いてみて下さいと社長に連絡を取ってくれました。まもなく社長が奥から出てきてくれました。せっかく社長が出てきてくれたので今回千代菊に興味を持った経緯を話し「有機」の酒造りについて聞いてみました。その話を聞いて驚きました。千代菊の有機の取り組みは11年も前のことで、世の中がまだ「有機」に注目をする前からだということでした。それも、農家の人達(アイガモ稲作研究会)と共に会員を募り「米作り」から「酒造り」までの体験イベントを行っているとのことでした。 「アイガモ農法」で無農薬・無化学肥料の米を作っており、もちろん「有機JAS」の認定も取れているとのことでした。さらに感心したのが、そのイベントで出来上がったお酒で「2008年春季全国酒類コンクール」の「純米吟醸・純米大吟醸」で全国第一位に輝いたとのことで、山田錦の35%精米の純米大吟醸が居並ぶ中で、58%精米のしかも一般米の「ハツシモ」「日本晴」の有機米を使っての快挙だと聞いたことです。是非飲んでみたいというと、社長自ら、店内にあった「有機純米吟醸」の封を切ってくださいました。試飲コップに注がれたお酒は、香はそれほど高くは無いが非常に品のある「吟醸香」がしました。口に含んでみると、口当たりは柔らかく、口の中で転がしてみると、しっかりとした旨みを感じる、上品な味わいです。「美味しい」。   突然押しかけたにもかかわらず、親切に対応してくれた千代菊の皆様にお礼を言って蔵をでました。 「ありがとうございました」

蔵元情報
住所 岐阜県羽島市竹鼻町2733
電話 058-391―3131
FAX

058-391―5022

公式HP http://www.chiyogiku.co.jp/
E-mail  
代表銘柄
有機純米吟醸酒
有機純米吟醸酒

アイガモ農法で栽培した
「JAS有機認定米」を
100%使用して、千代菊自慢の吟醸造りで丹念に醸し出した純米吟醸酒です。

有機純米酒
有機純米酒

手造り酒母・手造り麹を
使用して、丹念に醸し出した純米酒です。

特別栽培米仕込
特別栽培米仕込

低温醗酵で、じっくりと
醸し出した淡麗旨口酒。
お米本来の旨味の十分に味わっていただけます。